大学院進学を考えている人のための!院試までの流れまとめ【受験記】

大学生活

こんにちは、ぽっけです。

先日、受験した大学院入試の結果が帰ってきまして、無事合格とのことでした。

合格はもちろん嬉しかったですが、院試に向けた緊張の毎日からの解放感があまりに大きく、なんだか脱力してしまって未だに燃え尽きちまったぜ感が抜けません。

 

僕が大学院へ行こう!と決心したのは3年生の2月頃でした。

それからこれまでの半年間を振り返ってみると、まあ僕なりに頑張ったなあという一方で、あのときこうしておけばもっと楽だったのに…!的な後悔がいくつか湧いてくるんですね。

この記事では、できることならタイムマシンで過去の自分に教えてやりたい!そんな大学院入試に関するアドバイスや情報をまとめてみます。

この記事の読者としては、大学院どうしよう!?就活どうしよう!?単位やばいよどうしよう!?で頭がいっぱいのわりになかなか行動できず遊び呆けている夏〜の理系大学3年生を想定してます。

筆者
筆者

つまり1年前の僕です。

受験を決めてから院試までの間に何をすべきか?について簡単な流れを解説していきますが、各トピックのより詳しいことについてはリンクの記事を参照してもらえればと思います。

院試のヒントになりそうな記事を今後もアップしていく予定でいるので、たまにサイトを覗いてくださると嬉しいです。

0.なによりもまず情報収集

大学院進学を決めたにせよ、または就職するか迷っているにせよ、まずはなによりも院試に関する情報収集から始めましょう。

院試に向けて、何をいつまでに、どんなふうにこなしていかないといけないのかを把握します。

院試って勉強だけすればいいわけではもちろんなく、大学院の説明会に行ったり、研究室見学に行ったり、願書を作成・提出したりしないといけません。

これらを普段の講義に加えて就活やバイト、研究室に所属する場合は日々の研究と並行してこなしていくことになりますから、しっかりスケジューリングしておかないと後々きついです。

というわけで、とりあえず「大学院 流れ」とかでぐぐってみると色々ヒットするはずなので片っ端から読んでみます。

今まさに読んでらっしゃるような個人ブログの受験記もおすすめです。
研究室訪問の様子など、実際に行かないとわからないようなことが書いてあったりするので大いに役立ちます。

そして院試までの流れがだいたいわかったら、自分が受験する可能性のある大学のページから、過去の院試の日程や願書提出の締切を確認しましょう。

大学によってこの辺の日程が大きく違ったりするため、必ず公式の情報を見ておきます。

またここまではネットさえあれば自分ひとりでできることでしたが、可能であれば友達や先輩との情報網を確保しておきたいところ。

ひとりでやろうとしても、うっかり大事な情報を見落としてた…!みたいなことがありえます。

理想としては同じ大学院を目指す友達がいるとかなり心強いです。
院試までのモチベーション維持の点でも貴重な存在になります。

1.TOEIC(TOEFL)のスコアをとる

院試に関する情報収集が済んだら、いよいよ本格的に動いていきます。

第一ステップはTOEICスコアをとること。

3年生の夏の時点で、TOEICスコアがない!しかも英語苦手!という方にとってはここが一番の鬼門になります。

就活やらなんやらで時間のない時だとは思いますが、ここで気合を入れてスコアを手に入れておけば後々のメンタル面でも大きな支えになります。

とにかく早めに、時間に余裕のあるうちに合格ラインのTOEICスコアを入手すること。
そして筆記試験対策にしっかりと時間を割けるようにすること。

筆者
筆者

筆記試験における英語の配点は2〜3割。ここで予め得点を確保しておけば、後々の専門科目の勉強に集中して取り組めます。

 

大学院入試では、英語の試験としてTOEICスコアを採用している大学がほとんどです。

必要なスコアは何点なのか?については大学の換算方法や英語の配点次第ですが、理系の場合は700点あれば安心と言われています。

少なくとも600点はほしい、というのが理系大学院を受験する人たちの一般認識です。たぶん。

またTOEICの試験は毎月開催されていますが、早めにスコアを取るために短期決戦で望むことをおすすめします。1ヶ月の間集中して単語、文法、そして演習を積んでいけば700点も狙えると思います。

また大学院入試は7〜9月ですが、願書提出の時点でTOEICスコアがないと入試を受けられません。スコアは出願書類に同封しなければならない大学がほとんどです。

つまり受験する大学の出願締め切りの1ヶ月前、遅くとも4月、5月にはTOEICを受験し600〜点のスコアを入手しておく必要があるということ

それからすでにスコア持ってるよーという方向けの注意点ですが、スコアの有効期限は2年と定められていることが多いです。

ですから手持ちのスコアは願書提出の期限日から逆算して2年以内のものであるかどうかを必ず確認しておきましょう。僕はこの確認を怠ったために痛い目に遭いました…。

筆者の場合

僕の場合はすでに700点台のスコアシートが手元にありました。大学2年時に取得したものでした。

ただ願書提出時には有効期限が切れてしまうものであることを見落としていて、この事に気がついたのが出願締切の1ヶ月前だったんですね。

筆者
筆者

あのときはホントに焦った…

そこで急いで5月のTOEICテストを申し込んで受験、ギリギリで6月の出願に間に合わせるということをやりました。

あのとき、もしも有効期限切れに気がつくのが3日遅かったらTOEICテストの申込期限を過ぎてしまっていたし、もしもスコアシートの発送が遅れれば出願に間に合いませんでした。

今考えてもヒヤヒヤします。皆さんはそうならないよう余裕をもって動いてください…

2.志望大学・研究テーマを決める

つぎに志望大学を決めましょう。

ここはTOEICの勉強と並行してやっても問題ないと思います。

大学院は研究をするところですから、志望大学を探す際は

やりたい研究テーマから探す
→そのテーマを扱っている研究室を探す
→受験する大学を絞る

というフローが理想的…ではあるんですが、大学3年の時点でやりたい研究テーマが決まってます!っていう人はなかなかいないと思います。

せいぜい「学部の成績的に有機系がいいかなあ」とか、「就活のためにとりあえず修士は出ておかなきゃ」とか、そんな感じじゃないですか。僕の周りの同級生はそうでした。

大学の先生方も「俺は博士課程に行って一流の研究者になるんだァアアア!」みたいな熱意ある学生を欲しがってはいるものの、就活で有利になるからーー程度の考えで志望してくる学生がほとんどであることを承知しています。

じゃあ彼らがどうやって受験先を探していたかと言うと、やはりネームバリューの高い大学から絞ってたみたいです。東大とか京大とか東北大とかの有名どころ。

筆者
筆者

実際問題として、修士で就活する場合、企業が見るのは研究内容ではなく大学のネームバリューであるという話は先輩方からもよく聞きました。

またいよいよ出願が迫ってきて志望先を決めなきゃ!っていう時期にはみんなすでに卒業研究のために研究室に配属されていますから、そこで研究室の先輩からいろいろと情報を仕入れるわけです。

この大学はあんまり外部生の受け入れしてないよとか、この大学は過去問が豊富で対策しやすいよとか。

そういった先輩や友人からの情報と、研究室見学などで仕入れた情報を総合して受験先を最終決定するのが4,5月頃になるかと思います。出願書類の準備も意外と時間がかかるので、遅くとも出願締切の1ヶ月前には決めておきたいです。

筆者の場合

僕は珍しいタイプで、もとからやりたい研究テーマがはっきりしていました。

そのため志望先もまずは研究テーマで絞り込んでいきました。
具体的には、「やりたいテーマ 大学院」とかでひらすらググるという。

それから大学院は修士取得の後ふつうに民間へ就職するつもりでいたので、大学のネームバリュー的に就活で有利になりそうかどうかを考慮しました。

 

院試に合格しても、希望の研究室に配属され、希望の研究テーマに取り組めるとは限りません。

もしそうなったとしても、そこが世間から一目置かれるような大学であることで、研究のモチベーションを保つ助けになったりもするんじゃないでしょうか。

2.研究室見学へ行く

志望先の大学、研究テーマがある程度決まったら、研究室見学へ行きましょう。

多くの場合はこの時点で、同じ研究テーマを扱っている研究室がいくつもあって迷っちゃうよ状態になっていると思います。

こういう場合、「どこでもいいからとにかく行け!」が正解だと思います。

こちらの記事でも紹介していますが、研究室の良し悪しっていくら大学のパンフレットや研究室のホームページを見たところでわかるものではありません。

将来、自分がその研究室に配属されたときほんとに後悔しないか?というのは、そこで希望する研究ができるかだけでなく、研究室内での人間関係やボス(教授)の人柄といったふわふわした要素が大いに関係してきます。

研究室見学というのは、そういうふわふわした要素を、現場に足を運ぶことで少しでも見極めるための大事な機会なんです。

パンフレットやWebサイトに掲載された「きれいな」研究室のイメージを判断材料にしてしまうと、後々大きく後悔することになりかねません。

見極めると言っても、自分から先生に質問したり、学生に話しかけたりして研究室の「空気」を読み取る努力をしないといけないためはじめは難しいかもしれません。

そこで場数を踏んで慣れるためにも、見学にはたくさん行っておきたいのです。

「どこでもいいからとにかく行け」とはそういうことです。

 

希望の研究室が決まったら、次にやるべきことは片っ端から教授に見学のアポイントメールを送ること

このとき、研究室見学に早すぎるということはないです。

基本的にどの研究室でも1年を通して見学を受け入れていますから、年度代わりは先方が忙しいかも…とか、見学先で専門的な質問されたらどうしよう…みたいな要らぬ心配はせず、まずは「見学したいです」とメールしてみましょう。

こちらが誠意ある姿勢を崩さない限り教授は優しく対応してくれるので大丈夫。

きみそんなこともわからないのォ?みたいな高圧的な教授は稀にしかいません。
わからないことは一から教えてくれます。

万が一いたら研究室選びの選択肢がひとつ減るだけのこと。
事前にやばい研究室だってわかってラッキー!くらいに考えるといいと思います。

アポイントが取れたら、教授や学生へ質問したいことリストを用意して、リラックスして望みましょう。

筆者の場合

僕が研究室見学に行こう!と思い立ったのは3年生の2月末頃でした。

3年生の2月に見学に行くって割と早い方だと思います。
もっと早い人は前年の夏頃から行ってるような人もいましたが。

そこで、当時一番行きたいと思ってた研究室の教授にアポイントメールを送ったんですが、すぐに返事が帰ってきまして、「コロナ禍だから見学はちょっと…」みたいなことが書いてあったんですね。

もう少し詳細に言うと、コロナ対策として研究室ではオンラインでの活動に切り替えていると。
なので見学に来てもらっても学生はほとんどいないから施設の見学くらいしかできない。
そもそも大学側の対応として、このコロナ禍に外部の人間を招いていいのかについては確認できてなくて…

とのことでした。

で、その文面から「あ、やっぱりコロナのせいでどの研究室も見学はできないんだな」って僕は読み取りました。

これが早とちりだったと気づくのはその数カ月後のことなんですが、じゃあしょうがないということで5月頃まで見学には行かなかったんですよ。

そういう経緯もあって、僕が見学に行けた研究室は3つ。
他にも行きたい研究室が5つほどあったのですが、それらについては大学が開催のオンライン見学を通じて教授や学生の方と通話をするだけにとどまりました。

これについては今でも後悔していて、どうせ断られるからと遠慮せずにとりあえずメールしておくべきでした。当時はまだ教授に対して怖いと感じていたというか、不必要に距離を感じていたのだと思います。

またここで学んだこととしては、ビデオ通話でも研究室の雰囲気がいまいちわからないということ。

教授とは互いに顔を見ながら会話できるのでなんとなくその人となりがわかりますが、学生の方は音声のみの方がほとんど。なんとなく会話がしづらいですし、過去問をもらったりすることもできない。

やはり実際に足を運んで研究室見学へ行くというのは大事です。

3.過去問を入手、解いてゴールを見定める

研究室見学に行ったら、先輩に「過去問ください!!」と言うのを忘れないようにしましょう。

大学のWebサイトにPDFとかで公開されている場合もありますが、過去問は多いに越したことはないです。

たまに模範解答も一緒にくれたりします。
役立つんだこれが!

そして過去問を無事入手できたら、まず1年分解いてみましょう。
筆記対策なんて全然してないよ…という方もまずは解いてみます。

するとよほど学部時代の勉強を頑張ってきた人でない限りは3割も取れないと思います。

でもそれでいいんです。
目的はゴールまでの距離を測ることですから。

今の自分の学力がどの程度か、そして行きたい大学院の試験をパスするために必要な勉強量はどのくらいか。

試験日まであと何ヶ月と何日あるから、この科目はこれくらいのペースで勉強して、過去問はこれくらいの時期にまた解いてみて…というスケジュールを、この「過去問解けなさすぎてオワタ(泣)」的な悲哀感を忘れないうちに立ててしまってください。

そこまでやれば、あとはスケジュールに沿ってひたすら勉強するだけ!
院試はもう受かったようなものです、おめでとうございます!!!

 

……いやいやそのスケジュールを立てるのが難しいんだろがァアアアアアッ!!!

という方はこちらの記事も参考にしてみてください!

筆者の場合

学部でちゃんと勉強した人にとっては、院試ってかなりのイージーゲームなんですよ。

ソースは僕の同級生。

彼も同じ大学院を受験するということで一緒に勉強してたんですけど、やはり真面目に勉強してきただけあっていきなり過去問で6割とってました

一方、僕もおんなじ過去問を解いたんですが、ホントに冗談抜きで一問しかわかりませんでした。

しかもショックな事に、僕は一通りその科目の復習をしてから臨んだんですよ。
学部でサボりまくってたんだからいきなり解けるわけないと。

その上での1問。
泣きました。

筆者
筆者

そんな僕を脇目に彼は「院試よゆ〜だわw」とか言いつつさらに演習を積んでました。
いやらしいやつだ。

ただ僕が幸運だったのは、そうして自分の学力が全く足りていないことに早めに気づけたことです。

初めて過去問を解いたのは4月でした。

それから筆記試験までは3〜4ヶ月ありましたから、しっかりとスケジュールを立てて学習を進められました。

…とか言いつつ実はかなりぎりぎりで仕上げることになったんですが。
これについてはまた改めて紹介したいと思います。

まとめ

というわけで、院試までにやるべきことは次の4ステップ。

・TOEICスコアをとる(短期集中!)
・志望大学、研究テーマを絞り込む
・研究室見学へ行く
(時間が許せばたくさん)
・過去問を解いて学習スケジュールを立てる、ひたすら勉強

院試に向けた準備はできるだけ早めに取り掛かりましょう。
早く取り組むほど有利に進められます。

まずはこうしたブログで情報を収集することも院試に向けた大きな一歩です!
頑張ってください!

 

おわり



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