最近方々で就活の早期化が言われてますが、ここまで早いとは思ってもみませんでした。
24卒の代からはインターンシップの選考利用が本格的に適用されるらしいぞとのことで企業も学生もアワアワしていると思います。
かくいう僕もアワアワしている24卒のひとりでして、新年度始まってやっと研究室に慣れてきたと思ったらもう就活かよザケンナッ的な怒りを抑えつつ、ひとまず関連情報を漁ってみたのでここでざっくりまとめてみます。
(あくまで僕の理解でまとめています。正しい情報は然るべきソースで確認してください!)
24卒の就活は既に始まっている
23卒が就活真っ最中なのに何言うとんねんボケえ!!!!!
って思ってませんか。
僕は思ってます。
大学の夏休みあたりで始めればいいんでしょと呑気に構えてましたが、それじゃあダメみたい。
1ヶ月ほど前に報道された産学協議会の報告によれば、24卒の学生からインターンシップの活動内容が選考で加味されるようになるのです。
どうやら24卒の就活は実質的に始まっていると見ていいようです。
経緯:インターンシップによる早期選考はなぜ解禁されたか
これまでは「インターンは選考に関係ないよ」というのが常識というか、広く認識されていた就活の原則でしたよね。
ただ一方で、「外資系はインターンで選考するらしいぞ」とか、「あの企業はインターン生の内定率高いらしいぞ」みたいな例外を小耳に挟んだ人もいると思います。
インターンによる実質的な早期選考というこれまでの例外が、今後は例外じゃなくなるかも…?
という大きなルール変更の可能性が今回世間をざわつかせている原因ですが、じゃあそのルール変更はどういった経緯で出てきたのかという話です。
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まずインターンに関して、
「学生情報は、広報・採用選考活動に利用できない」
というのが過去に産学協議会ってところで決まってました。
文科省・経産省・厚労省の3省の合意に基づくこの就活ルールを通称「3省合意」というらしい。
理由としては、学生の本分たる学業がおろそかになるからとか、3年次からの青田買いが横行するからとか色々あったみたいです。
なので、これまで企業はこの3省合意に基づいて選考活動を行なっていましたが、それは表向きの話。
実は影でこっそりインターンと称した早期選考を行なっていた企業があったり、そもそも外資系は「そんなルール知らんがな」と優秀なインターン生=将来の企業戦力をせっせと囲ったりしていたようです。
つまりルールが形骸化していたと。
これは他の真っ当に(?)3省合意に従っていた企業からしたら面白くないですし、ほかにも企業側の思惑があったりなかったりで議論百出、「もうインターンで選考しちゃおうよ!??」ってなって今に至ります。
……っていうことだと理解してます。
ちゃんと知りたい人はこちら↓
産学協議会:産学協働による自律的なキャリア形成の推進 【概要】
資料を読んでみた
上の産学協議会の資料をざっと読んでみました。
資料では、インターンは学生のキャリア形成支援として位置付けられています。
また13ページにあるようにインターンが次の4タイプにカテゴライズされてました。
① オープン・カンパニー
② キャリア教育
③ 汎用的能力・専門活用型インターンシップ
④ 高度専門型インターンシップ
なんのこっちゃですが、今回24卒に関係するのは③の汎用的能力・専門活用型インターンシップ(p.16)。
そしてあくまでも選考ではないよと強調しているものの、企業は次の条件(p.15)を満たせばインターンで得た学生情報を選考に使ってもよいと解釈できるみたいです。
・必ず就業体験をする。インターン期間の半分は職場での就業体験に充てる
・社員が学生を指導し、インターン終了後フィードバックを行う
・期間は汎用的能力活用型では5日間以上、専門能力活用型では2週間以上
・学業との両立のため夏休みなど長期休暇を利用する
・プログラム趣旨や実施期間などを開示する
これらの条件を見た感じ、学生側としてはスケジュール面で大変そうですね。
対面でのインターンが増えるでしょうから職場までの移動が増えますし、期間もそこそこ長いので計画的に参加を決めないとです。
企業も学生も既に動いている
こないだオンラインの説明会に参加したんですけど、そこで企業の採用担当の方と何名かお話ししまして、「インターンが採用に直結することってありますか?」って聞いてみたんですね。
そしたら「あります」とは流石に答えなかったんですが、ただ24卒は例年のインターンとは違ってくると。
政府の方でインターンの選考利用に関するルールが変わったのに伴って、どの企業も5 Days〜の長めのインターンが増えているはずとおっしゃってました。
確かに僕が調べた限りでも、どの業界業種も5 Daysとか2 Weeksとか1 Monthとかの長期プログラムがラインナップされてて目立った印象を受けました。
となると、企業は3省合意に合わせてこの夏季インターンから学生を囲いにかかってきていると見ていいんじゃないでしょうか。
学生サイドでも既にその方向で動いているのが散見されるので、彼らに出遅れたくない24卒は今すぐ自己分析!ES!SPI!模擬面接!ってことだと思います。
早すぎるっつーの。長いっつーの。
僕ふだんは研究室にこもって研究してるんですが、配属からまだ1ヶ月と少しなんですよ。
なのでまだ諸々の環境に慣れてないわけで、先輩から教わらなきゃならないこともまだまだ沢山あるわけです。授業だってあります。
そんな状況で、しかも5日〜とかいう長期のインターンなんてやってられないというのが正直なところです。
また研究活動を休まねばならないことも出てきますから、そこのところを教授になんとお伺いを立てたらいいのか。
ここまで述べてきたような就活・インターン事情をうちの教授が把握しているとも思えませんし、どう説得しようものか今から頭が痛いです……
同じような状況の理系大学生ってきっと多いと思いますがどうなんでしょうか。
インターンには参加したいけど、研究室のスケジュール的に無理とか、ボスに了解が得られないとか。
そうなってくると就業機会の格差になったりしないんでしょうか。
もう「インターンは選考に関係ない」論は通用しないわけですしね。
「いやいやインターンはオンラインと対面のハイブリッドだから大丈夫だよ研究と両立できるよ」みたいな意見を先日見かけてそそそそそそんなわけないと思いましたが僕だけですか。
やはり参加するとなればそれなりのお休みをもらわないといけません。そしてそのためには教授に「24卒にとっては特に”たかがインターン”ではないのだ」ということをわかってもらわないといけません。
……
というわけなので、近日がんばって説得してきます。
みなさんも頑張ってください、グッドラック…b!!
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