研究室見学に備えて専門的なアピールポイントは必要か【大学院入試】

大学生活

もう11月ですね、ぽっけです。

先日、外部の大学院進学を目指しているという大学の後輩と話したときの話です。

研究に関するアピールポイントは必要か?

彼は現在3年生で、就活はせずに大学院進学に絞って動いているとのことでした。

年明け2月だか3月だかの研究室配属から忙しくなるため、それまでに準備を進めるところまで進めておきたいと。

すでに入試に向けた情報収集をはじめているとのことで、今回は外部大学院へ合格した僕にいろいろ相談したいということでコンタクトをとってきたのでした。

筆者
筆者

めちゃくちゃえらい。行動が早い。理想的。

去年のこの時期の僕はと言えば、取りこぼしてきた単位の回収に必死で院試どころじゃありませんでした。

そこで彼が言うには、これから研究室見学の際に教授と話をするにあたって、研究テーマに関する自分のアピールポイントがないとのことで悩んでいました。

彼の希望は有機合成系の研究室だそうで、本人の理想としては3年生のうちからどこかの有機合成を行っているラボで研修を積み(そういう制度があるらしい)、そこでの経験をアピールするつもりだったと。

ただ実際は希望するラボに研修生として入れてもらえず、他のラボにお世話になっているものの大学院での希望テーマとは違うことをやっているので、もうダメだ僕の人生狂いましたとか抜かしてたんですけども。

いやいやいや、とんでもなく優秀じゃん。

筆者
筆者

もう受かったも同然だよ……

少なくとも僕の経験ではですが、研究室見学にあたってこういったアピールポイントを用意してくるような学生は全くと言っていいほどいませんでした。

もちろん希望の研究テーマに関する基礎的な知識はみんな予習してから臨みますが、それはネットとかテキストを読めば簡単にわかるようなものばかりで、この後輩のようにわざわざラボへ研修に行って実技面でもアピールしようっていう猛者は見たことがないです。

募集サイドも期待してない

また募集サイドの教授や准教授らと話した感じからしても、彼らが我々学生に高度な専門知識や技術を求めているとはとても思えませんでした。

実際の研究室見学での教授との会話はもっと緩くて、学生は何も知らない前提でイチから研究テーマを説明してくれる教授がほとんど。

僕も研究室見学の際は事前に専門用語だったりを頭に入れてから臨みましたが、全て徒労に終わったというか、そのへんの知識を問われることもなければ自分の理解度をアピールするチャンスもほとんど有りませんでした。

あったとしても「へえ〜よくしってるねえ」みたいな気の抜けた返事が帰ってくることがほとんどで、そこから「いいね!我がラボに是非とも君を歓迎したいものだ!」的な展開になることは稀でした。

今ってどこの大学院での研究室配属もすべて筆記と面接のスコアによって厳正かつ公平に執り行われますから、面接で教授に気に入られたからと言って入試で優遇されるようなことはないでしょう。

あったらまずいですよね。

「君が研究テーマにの理解度が深いことはよくわかりました。ただ募集枠がひとつしかなく今年は多くの学生がこのラボを志望してくれています。入試での得点の高い学生から受け入れるのがルールですから、今から専門科目の勉強を頑張ってください。」

これは僕が見学に伺った研究室の准教授から実際に言われたことです。

第一志望の研究室で、事前の準備を特別入念にしましたし、そこの准教授が僕を是非迎え入れたいとおっしゃってくれていたのですが、残念ながらその研究室に入ることはできませんでした。

単純に入試の得点が足りなかったからです。

大学院入試の実際ってこんな感じです。

後輩へのアドバイス

こうした経験を踏まえて、その後輩にはアピールポイントが云々は心配しすぎだということを伝えました。

第一志望の研究室に入れるか否かに直結するのは、入試での得点だけだからです。

また彼は学部の勉強を真面目に頑張ってきた人で、根拠は彼の成績(GPA)なんですが、そこを考えると今はとにかくTOEICでの高得点を目指して1ヶ月集中的に勉強するように言いました。

この辺の記事↓でも紹介しましたが、予めTOEICやTOEFLで高スコアを持っていると後々の専門科目の勉強をスムーズに進められるからです。

彼なら専門科目の吸収スピードは早いはずなので、研究室見学が一段落したあたりで集中的に勉強したほうが効率的かと思います。

それから研究室見学は行けるときにどんどん行くようにと。

僕の場合、コロナ禍での研究室側の対応が定まっていなかったこともありますが、ここでモタモタしたためにすべての志望研究室を見学できず今だに後悔してます。

大学院でのイメージが湧いたり先輩から有益な情報がもらえるので、研究室見学には行けるだけ行くべきだというのが僕の見解です。

まとめ

というわけで、後輩から大学院入試に関する相談を受けたものの、何も心配要素がなかったどころかもう受かったようなものでは…というお話でした。

院試に向けた準備は早ければ早いほどいいですし、実際に院試を経験した先輩に話を訊くことはかなり重要です。過去問をいち早くもらえたりもするので。

そういう意味で彼は理想的な道を行っているので、きっと希望の大学に合格するでしょう。

頑張って走り抜けてほしいです……!

 

おわり

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