【高輪ゲートウェイ駅】ついに開業!最新技術を導入した「未来の駅」

話題のあれ

2020年3月14日、山手線30番目となる高輪ゲートウェイ駅がついに暫定開業しました。

昭和46年の西日暮里駅以来じつに49年ぶりとなるこの新駅、実は品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)の一環でもあります。
「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトとした新たな街の玄関口として、様々な先端技術が取り入れられています。

この記事では、そんな「未来の駅」高輪ゲートウェイ駅について紹介していきます。

どこにあるの?駅周辺には何がある?

田町駅から1.3 km、品川駅から900 mの場所にあります。
(ちなみに山手線の最長駅間距離がこの田町ー品川間の2.2 kmでした。)

マップ上の地名からも分かるとおり、駅周辺は神社仏閣や坂の多い土地のようです。

現在(2020年3月)は、品川開発プロジェクトに係わる工事でしょうか、開発中の土地が目立ちます。

どうして「暫定」開業なの?

実は高輪ゲートウェイ駅の開業は、品川駅周辺の街開発「品川開発プロジェクト」の一環として位置付けられています。まちびらきは2024年を予定しており、これから再開発エリアに高層ビルなどの各種施設が建設されていきます。

今回の開業はそのまちびらきを前に、東京五輪・パラリンピックを見据えた「暫定」開業であるということです。

駅名の由来は?

かつて高輪には江戸の玄関口「高輪大木戸」があったことに因んでいます。
(高輪+ゲートウェイ(玄関)→高輪ゲートウェイ)

2018年6月にJR東日本が公募し、その中から選ばれたのが「高輪ゲートウェイ」でした。

 

 

ただ、この公募については多くの批判が挙がっています。

64,052件の応募があり、13,228の駅名案が寄せられたこの公募、得票結果は次の通りでした。

1位:高輪(8,398票)
2位:芝浦(4,265評)
3位:芝浜(3,497票)

130位:高輪ゲートウェイ(36票) ←?

「130位、得票数たった36票の案がなぜ採用されたの?」
この得票結果を見た多くの人が同様の疑念を抱くでしょう。

もちろん、単純に上位の案が選ばれるわけではありません。他の駅名との混同などの不都合を避けるためです。
しかし「高輪」、「芝浦」のような多くの賛同を得る名前を排してまで「高輪ゲートウェイ」という斬新な名前にしたのか…その理由が明らかにされていないことについて腑に落ちない方は多いのではないでしょうか。

実際、「高輪ゲートウェイ」の名称廃止を求める署名活動が過去にあり、およそ48,000人の署名が集まりました。
https://www.change.org/p/jr東日本-高輪ゲートウェイ-という駅名を撤回してください

この件についてはこちらの記事でよくまとめられていますので、気になる方はチェックしてみてください。

「未来の駅」には新しい技術がたくさん

高輪ゲートウェイ駅には、AIを活用した案内ロボットやさまざまな自律型ロボットが試行導入される予定です。バリアフリーに配慮した改札や無人コンビニなど、新たな試みが多く見られます。

働くロボットたち

①案内ロボット

AIを搭載した案内ロボット・デジタルサイネージが、駅構内や周辺施設、乗換の案内や駅前イベントを紹介します。

②警備・清掃ロボット

不審物などを検知する警備ロボット、駅構内の清掃を行う清掃ロボットが巡回します。

③移動案内・広告ロボット

お客様案内や広告宣伝、駅構内における移動支援を行います。

案内ロボットのEMIEW

車椅子にも優しい改札機

ICカードのタッチ部を斜めにすることで車椅子の乗客でも使いやすくなっています。
5月11日から6月30日の間、一般モニターと社員モニターを対象としたQRコードの実証実験を行います。

JR東日本より

環境に配慮した取り組み

膜屋根を採用することにより、内部の温度上昇を防ぐとともに日中の照明電力量を削減しています。

 

このほかにも太陽光パネルや風力発電機の設置など、さまざまな環境保全のための取り組みが行われています。

無人決済店舗「TOUCH TO GO」

大宮駅・赤羽駅での実証実験を経て、無人決済店舗「TOUCH TO GO」が常設されます。

買い物方法は、欲しい商品を手に取って決済エリアで交通系ICカードをタッチするだけ。店内に設置されたカメラとAIが、客が手にした商品を識別して合計金額を算出してくれるのです。

3月23日オープン予定です。

JR東日本より

品川開発プロジェクトとは?

品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)とは、JR東日本と都市再生機構(UR)による品川駅北周辺地区の再開発計画のこと。

高輪ゲートウェイ駅を含む開発用地は13.9 haで、六本木ヒルズ(9.3 ha)、東京ミッドタウン(6.8 ha)を超える巨大な街が誕生することになります。

開発エリアは大きく6つの街区に分けられ、住居を含む4つの商業ビルが立ち並ぶ予定です。

この地区は国際線が拡充されている羽田空港に近いこともあり、2011年12月には国の「国際戦略総合特区」に指定されました。
「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトとして、日本の新たな国際都市としての役割が期待されています。

【街イメージパース】港南側から高輪ゲートウェイ駅・4街区および3街区建物を望む:JR東日本より

なぜ明朝体に…看板のフォントが話題

駅舎の看板にはゴシック体などの太文字が用いられるのが一般的ですが、高輪ゲートウェイ駅の看板には珍しく明朝体が用いられています。
これには「ダサい」「デザインとしておかしい」…といった非難の声が。
文字が細いことや文字間隔が均一でないことによるアンバランスが問題視されています。

明朝体の特徴として視認性が高いことが挙げられます。
線の抑揚や「はね」「はらい」といった飾りが上品で繊細な印象を与える一方、広告や看板で用いる際にはまとまりを欠きやすいようです。

まとめ:高輪ゲートウェイ駅の今後に注目

今回の高輪ゲートウェイ駅の開業は、およそ半世紀ぶりの新駅であること、また稀に見る大規模開発の先駆けということもあって既に多くの注目を集めているようです。
駅舎は完成しましたが、初となる無人コンビニの常設や未稼働のロボットなど、中身についてはまだ開発途中であると言えます。
駅周辺の街開発と合わせて高輪ゲートウェイ駅の今後の発展が楽しみですね。

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