サイト立ち上げの際にSEO対策としてXMLサイトマップを設定したのですが、
「そういえばHTMLサイトマップは設定しなくていいのか?」
「そもそもサイトマップってなんだっけ?」
と思い色々調べたのでまとめておきます。
SEO対策としてHTMLサイトマップは不要
”SEO対策としてのHTMLサイトマップには意味があるか?”については長らく議論の余地ありとされてきましたが、現在は”意味がない”という認識が主流のようです。
というのも、Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストであるJohn Muellerがそういったから。
以下はRedditにおける、「HTMLサイトマップを作る価値はあるか」という質問へのJohn Muellerの回答です。(2019年10月に回答)
(Redditというのは英語圏での掲示板サイトです。SEOに関する情報チャンネルでJohn Muellerが質問に答えています。)
質問者A:
Hi there,
don’t see these that often nowadays – we did have a HTML sitemap, that was linked to in the footer.
Still worth doing?
回答者B:
Not needed any more.
Crawlers would anyway reach the pages, if those are linked.
John Mueller:
I agree. When it comes to SEO … for small sites, your site should be crawlable anyway (and if you’re using a common CMS, it’ll almost always be fine) & for large sites, they’re not going to be useful anyway (use sitemaps, use normal cross-linking, check with a crawler of your choice).
Do they make sense for users? I guess it’s a good signal that your normal navigation & in-site search are bad if people end up going to your HTML sitemap pages :).
最近はあまり見ないがフッターにリンクされたHTMLサイトマップを設けることにまだ価値はありますか?
必要ありません。
いずれにしてもクローラーはリンクされたページに到達しますから。
私も同意見です。SEOに関しては…小規模なサイトでは、あなたのサイトはクロール可能なはずです(一般的なCMSを使用している場合であればほとんど問題ないでしょう)。また大規模なサイトの場合、HTMLサイトマップは有用ではないでしょう(サイトマップを使用して、通常のクロスリンクを使用して、あなたの選択したクローラーで確認してください)。
HTMLサイトマップはユーザーにとって意味があるか?人々がHTMLサイトマップのページに行くことをやめたら、それは通常のナビゲーションとサイト内検索が悪いことを示す良いサインになるでしょう。
だそうです。
Googleのキーパーソンが言うのだからそうなんでしょう。
HTMLサイトマップが必要な場合とは
HTMLサイトマップにはSEO効果は期待できないことがわかりましたが、それでもHTMLサイトマップが必要な場合があります。
それはサイトの規模が大きいためにユーザーが目的のページを見つけるのが困難である場合です。
Amazonのような大手企業のウェブサイトが参考になると思います。
サイトの全体像が把握できるため、ユーザーは迷わず目的のページにたどり着けるようになっています。
これによりユーザーに”このサイトは使いやすい”と認識してもらうことで、再びサイトに訪れてもらうことが期待できます。
まとめ
個人で運営しているような小規模サイトにおいてはSEO対策のためにHTMLサイトマップを作る必要はないということがわかりました。
でもそれはあくまでSEO対策での話。
ユーザーが迷わないようにHTMLサイトを設置することで、サイトの評価が上がるといったSEOとはまた異なるメリットが得られることを覚えておく必要があります。
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