今夜の金曜ロードショーは『サマーウォーズ』。
さっきふと見たら「AI」「人工知能」っていうセリフが出てきてちょっとびっくりしました。
AIって12年も前から認知されてたのかと。
『サマーウォーズ』は2009年公開
ヒロインのおじ、侘助が制作したAI「ラブマシーン」がアメリカ国防総省の手に渡り暴走してさあ大変!っていうストーリー展開で、AIが軸にあるかっていうと微妙なんですが、それでも「自立して学習しさらに強くなる」っていうアイデアは昨今の流行りである深層学習そのものです。
「ディープラーニング」はいつから言われ始めたか
現在は第3次AIブームと言われていますよね。
このブームの背景にあるのがビッグデータ、そして深層学習=ディープラーニングだって言われてます。
このディープラーニングが世界的に認知されるきっかけとなったのは、2012年、画像認識の精度を競う世界大会にて、トロント大学のジェフリー・ヒントンら率いる開発チームがとんでもないハイスコアを叩き出したことでしょう。
彼らがその大会で用いた手法がディープラーニングでした。
ディープラーニング自体はジェフリー・ヒントンによって2006年から研究が進められていたようですが、その6年後の当大会にて初めて、その実用性が世に知られることとなったわけです。
ジェフリー・ヒントンはAI界隈ではレジェンド的な存在です
これに対して、『サマーウォーズ』が公開されたのは2009年、構想が練られ始めたのは数年前でしょうから、その時からすでに細田監督はAI技術の動きを予見していたことになります。
AIが題材の作品
IT後進国とも言われる日本にいながら先駆けてAIを題材にした映画を作るなんて!
世界の細田守すげええええ!!って思ったんですが、よく考えたらAIが題材の作品はわりとありました。
まずパッと思いついたのが『ブレードランナー』。1982年公開、40年も前だなんて。
あと『エクス・マキナ』とか。
日本の作品で言えば『攻殻機動隊』のタチコマがまさにAIですよね。
それから『鉄腕アトム』『ドラえもん』。
鉄腕アトムは’50年代から連載されていたらしいですからもしかしたらAI関連の作品では最古参かもしれません。
ただアトムもドラえもんもAIと言われてピンとくるような世界観ではないですね。
たぶん「学習する」という、「AIといえば!」なところが抜け落ちていたりフォーカスされていないためだと思います。
僕の中ではどちらもSFというよりファンタジーに近い作品です。
細田守とデジモン
これは僕の勝手な思い込みなんですが、細田監督に特徴的なのがデジタル空間の表現なんです。
(あと入道雲。)
というのも細田さんが手掛けていた作品の中に『デジタルモンスター』っていう作品がありまして、その舞台がまさにデジタルでした。
デジモンは僕もギリ世代なのでTV版からよく見てましたが、デジタル世界の非現実的というか無機質というか、そういう不思議な世界観に引き込まれていました。
劇場版の監督を細田さんが手掛けていたのですが、作中のデジタル空間の表現がサマーウォーズのそれと似ているというか、背景をべたーっと真っ白にしてキャラクターを浮かせるような描き方がそのまんまだなあってさっき見てて思いました。
で、劇場版デジモンの上映が1999年、2000年。当時からデジタルとかバーチャルの表現に挑戦されてきたことを考えると、サマーウォーズでAIがどうのこうのみたいな話になるのも頷けるなあと。
今日公開の最新作、『竜とそばかすの姫』でもまたデジタル空間が舞台とのことです。
気になる…!
ので観に行ってきます!!
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