最近のアニメでえ〜とか言えるほどアニメに詳しいわけでもないんですが、でもそこそこ観てる方だと思ってるので言いますが、オッドタクシーがめちゃくちゃおもしろかったです。
2021の冬アニメ枠だったんですかね、アマプラでもちょくちょく番宣されてました。
絵柄に似合わずBGMがジャズとかチルポップなので気になってました。
ただ見る限り登場キャラが全て擬人化アニマルズなので、オシャレ要素足したようなゆる〜い作品なんだろうなって勝手に決めつけていましたが…
大間違いでした。
放送が終了したタイミングでふと一話だけ観てみようと思い立ったんですが、これがとんでもなく面白かった。
見事に裏切られました。もちろんいい意味で。
第一話であれだけ引き込まれるアニメはなかなかないと思います。
アニメでもドラマでも映画でも、冒頭からのめり込んでしまうような体験ってなかなかできないと思いますが、このオッドタクシーはそれができる作品でした。
セリフが秀逸
セリフ回しがかなり秀逸です。
特に1〜2話がおもしろいです。
なんでもない会話のなんでもないセリフにグッときたというか、そこで「お、このアニメなんか違うぞ」と。
奇をてらうわけでもなく、各々のキャラクターたちがテンポ良く淡々と言葉を放つのですが、ふとした時にクスッと笑えたり考えさせられるようなセリフがくるくると展開されていきます。
作者の方はもしかしたらお笑いとか落語とかに詳しいんでしょうか、そういった芸能に見られるような聞き心地というかテンポを感じました。
作中にもキャラクターとしてお笑い芸人のふたり組やラッパーが登場しますが、彼らの掛け合いはまさにリアルの芸人のそれでした。
素人っぽい声に親近感
一部キャラクターの声にダイアンなどの芸能人が起用されてます。
言ったら失礼かもしれませんが、彼らの素人以上、声優未満の演技が個人的に聞いていて心地よく、終始ストーリーに集中して観ることができました。
特にお笑い芸人役のキャラクターたちが好きでした。ダイアンの声質に合わせてキャラデザしたのかってくらいハマり役だったと思います。
他のキャラクターに関しても、いい意味でアニメ声じゃないのが個人的な評価ポイントです。
ストーリー展開がうますぎる
僕もそこそこの数アニメやドラマを見てきたつもりでいますが、ストーリーを限られた話数に収めるってほんと難しいんでしょうね。
高評価の作品であっても大抵途中でだれてきたり失速するものですが、オッドタクシーにはそれがなかったです。
主題がミステリーなのでだれようがないのかもしれませんが、ただ話数を重ねるごとに謎が深まっていく感じとか、思いがけないところでとんでもない秘密や闇が示唆される感じとか、その辺の展開がほんと整ってました。
きちんと終盤に向けて加速していく感じがあって、観ていて全く飽きがこなかったです。
作画が普通でいい
こう言ってはなんですが、この作品は作画が至って普通です。
そして安定してます。
バトルアニメとかにあるような凝った映像演出は一切ないので、観ている側としてはストーリーに集中して観れます。
作画が普通だからこそ基軸であるストーリーやキャラクターたちのセリフが際立って聞こえたところもあるかと思います。
まとめ
作画、声当て、ストーリー展開、あらゆる要素で平均点を上回りつつここまでバランスが取れた作品はなかなかないと思います。
はじめからラストまできちんとおもしろいです、ぜひ観てほしいです。
あとアニメ版の総集編+ラストの続きが描かれた劇場版が現在公開中らしいです。
劇場拡大予定とのことなので今度見てくる予定!
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